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ECサイトをデータ連携するメリットとは?BtoB ECとシステムを連携させる際の注意点
社内外のシステムやアプリケーションをつなぐデータ連携は、あらゆるシステムを有効活用するために必要なプロセスです。
オンライン化が進んでクラウドサービスやECを活用する企業が増え、顧客満足度や従業員満足度を上げるためには、データ連携による業務効率化が必要不可欠になりました。アナログ文化がまだ根強いBtoBビジネスにおいても、データ連携ができ利便性が高いBtoB ECサイトを提供する企業が競争力を高めています。
そこで今回は、データ連携が必要な理由やメリット、各システムとの連携方法、さらにBtoB ECサイトとのシステム連携の方法や事例などを詳しく解説します。BtoB ECサイトの導入や改善を検討中の方は、ぜひご参考にしてください。
データ連携が必要な理由
企業の合併や協業により別会社との業務提携が生まれたり、グローバル化に対応したりと、ビジネス環境に何らかの変化が生まれると、もともと別に存在していた複数のシステムを統合する必要が出てくることがあります。こうした際に、複数のシステム間でのデータ連携が必要になるのです。
ほかにも、業務効率化やコスト削減のために、支店や部署ごとに別で使っていたシステムを連携させるケース、すでに使っていたシステムが古くなり、新しいシステムへ乗り換えるためにデータ連携が必要になるケースなどもあります。
データ連携のメリット
データ連携のメリットは、大きく2つに分けられます。
作業量の削減
データ連携することで、作業量の削減が期待できます。
データ連携をしていないと、各データの照らし合わせや調整を手作業でやらなければいけないケースがあり、業務過多に陥りがちです。データ連携により細かい作業を自動化できれば、業務効率化によって残業削減したり人員削減したりすることが可能になります。
作業量を減らせば、業務全体の生産性が向上して面倒な手作業が減り、コア業務へ集中できます。働きやすくなって従業員満足度が上がるとともに、得意先に対してよりスピーディーな対応が可能になるため顧客満足度の向上も期待できます。作業量の削減作業量を減らせば、業務全体の生産性が向上して面倒な手作業が減り、コア業務へ集中できます。働きやすくなって従業員満足度が上がるとともに、得意先に対してよりスピーディーな対応が可能になるため顧客満足度の向上も期待できます。
ミスの削減
データ連携による自動化を行えば手入力が必要なくなるため、人為的なミスが減ります。企業のあらゆるデータが見える化され、経営層や管理部門などを含め全員が全体を把握しやすくなり、チェック体制が整うことでミスの防止にも役立ちます。
さらに業務量の削減により、キャパオーバーにならず仕事に集中しやすくなり、従業員のパフォーマンスが向上し仕事の精度が上がります。結果的にミスが減り顧客からのクレームを未然に防ぐことで、顧客満足度も上がるでしょう。
BtoB ECサイトと各種業務システムの連携方法
BtoB取引の効率化に貢献するBtoB ECサイトも、各種業務システムとデータ連携することで利便性が大幅に向上します。データ連携の種類別に、それぞれの仕組みや使い方とメリット・デメリットを解説します。
CSV
CSVは「Comma Separated Values」の頭文字を取ったもので、カンマで区切られたデータという意味です。あらゆるシステムとの互換性が高いCSVファイル形式でデータをダウンロードし、他システムにそのCSVファイルをアップロードすることで、システム間のデータ連携を実現します。
CSVでデータ連携するメリットは、CSVファイルがテキストデータのため容量が軽く、データ連携のスピードが比較的速いことと、あらゆるシステムやソフトで開ける互換性の高さにあります。
デメリットは、データ連携する際のダウンロードやアップロードを手作業で行う必要があることと、テキストデータでも文字化けや改行ミスなどが発生してうまくいかないリスクがあることです。
API
APIは「Application Programming Interface」の頭文字を取ったもので、ソフトウェアやアプリケーション同士がプログラムを共有し、情報をやり取りする際に利用するインターフェースの仕様を意味します。ソフトウェアやアプリケーションの構築や統合に活用されるのですが、要は複数のソフトウェアやアプリケーションを連携させる接着剤のようなものです。
API連携のメリットは、データ連携により自動登録されてリアルタイムでの確認や共有ができ、業務効率化もできること、色々なシステムと連携して便利になること、Googleなどの大手サービスとの連携によるセキュリティの強化などがあります。
デメリットは、APIを提供する企業に依存するため、そこでトラブルが発生するとお手上げ状態になり、自社では対処できないことです。
EAI
EAIは「Enterprise Application Integration」の頭文字を取ったもので、企業内アプリケーション統合という意味です。自社のあらゆるシステムをつなぎデータ連携させる仕組みや技術を指し、複数のソフトウェアやアプリケーションとデータの送受信や機能の呼び出しが可能なミドルウェアとして、各システムの中継地点となります。
メリットは、データをつなぐ機能に長けていて、さまざまなデータソースとの連携を可能にし、必要なデータだけ連携させられることです。特定の条件でのデータ処理が可能になります。
デメリットは、こうした限定的なデータ連携を行う特性上、1回のデータ処理量があまり多くないことです。一度にたくさんのデータをやり取りしたい場合には不向きだと言えます。
データベース
データベースとは、特定の形式で整理されたデータの集まりです。データの量が膨大だと処理しにくいため、何らかの条件でデータ群をすでに整理して検索しやすい状態にしています。
データベースで連携するメリットは、複数のデータをまとめて管理できるため、データベース内に蓄積したデータからすぐに目的のデータを抜き出せることです。データを編集するのも簡単で、作業がスムーズに完了します。
デメリットは、膨大なデータをデータベース化する際には十分な設備が必要で、まとまった費用がかかる点です。データを保管するデータサーバの設計と構築、運用管理、セキュリティなどが求められます。
BtoB ECサイトと連携できるシステム
BtoBビジネスで活躍するBtoB ECサイトと連携できるシステムの概要と、連携するメリットについて解説します。
基幹システム(販売管理システム・ERP)
販売や在庫・仕入れ管理や生産管理、顧客管理などを行うシステムのことで、基幹システムとの連携により、BtoB ECサイト側でも必要な商品や得意先マスタ登録の手間削減や人為的な在庫管理のミスが削減されます。
基幹システムと連携の必要性
データ連携ミドルウェア
ミドルウェアとは、異なるソフトウェアやアプリケーションのデータ連携を可能にし、変換や連携を効率化するものです。多くの業務がシステム化し、これらを連動させることでよりスムーズな作業が可能になるため、BtoB ECサイトにおいても基幹システムや倉庫システムなど各種システムをつなぐデータ連携ミドルウェアの需要が高まっています。
送り状発行システム(宅配便サービス)
BtoB ECサイトでは、受発注の後に配送業務が発生するケースが多く、その際にヤマト運輸、佐川急便、日本郵便などの運送会社の送り状システムと連携することで、配送業務をスピーディーに効率化できます。
WMS(倉庫管理システム・物流システム)
WMSとは倉庫管理システムのことです。BtoB ECサイトと倉庫管理・物流システムを連携させれば、ECサイトの注文データを倉庫管理・物流システムに出荷指示データとして取り込んだうえで、送り状ナンバーをECサイトに戻し、取引先に送り状ナンバーを伝えるまでの流れが自動化できます。
決済サービス(クレジットカード決済、BtoB決済サービス)
BtoB取引においてもクレジットカード決済などさまざまな決済サービスが活用されるようになりました。各種クレジットカードの決済代行サービスや後払いサービスなどと連携することで、幅広い顧客に対応できます。
CRM・MA
BtoB ECサイトの運用において、CRMやMAツールなどでのマーケティング強化は必須です。これらのシステムとBtoB ECサイトを連携すれば、より強い経営体制を作れます。
メール配信・アクセス解析
メール配信やアクセス解析も売上アップのために欠かせないプロセスです。これらのツールとBtoB ECサイトが連携することで、オンライン上で営業力の強化が図れます。
各種連携についてはこちらから詳しくご覧いただけます。
システムのデータ連携前に確認・検討したいポイント
データ連携は必ずできるわけではなく、事前に連携できるかどうか確認する必要があります。BtoB ECサイトとシステムを連携させる際に、データ連携サービスの選定や要件定義の段階で注意するべき確認ポイントを解説します。
システム同士にデータ連携の実績があるか
すでに自社で使用しているシステム同士を連携させる場合は、データ連携サービスの連携実績を確認するべきです。同様の過去事例があれば、システム会社からノウハウの共有が期待できるため、データ連携がスムーズに進められます。
連携実績がない場合、連携が可能か
システム同士の連携実績がない場合や、これからBtoB ECサイトや業務システムを導入する場合は、システムからのデータの取り込みや抽出が可能かどうか、どのような方法での連携が可能かを確認する必要があります。
連携のタイミングや頻度の検討
システム同士のデータ連携が可能かどうかを確認できたら、連携のタイミングや頻度について確認します。自社の希望と、システム会社が実現可能な範囲をすり合わせし、落としどころをつけましょう。
データ連携トラブルが起きた場合の対応の検討
これらの確認が完了したら、各社の役割分担と責任の所在を明確にします。もしトラブルが発生したらどこへ報告すれば良いのか、どういった場合にどの会社がどこまで対応するのかなどのルールを明確にしておけば、イレギュラーな事態が起きてもスムーズに対処できます。
BtoB ECサイトとシステムの連携事例
BtoB ECサイト構築・Web受発注システム「アラジンEC」も、さまざまなシステムとのデータ連携が可能です。ここではその一例として、OBC社(株式会社オービックビジネスコンサルタント)の販売・仕入れ・在庫管理システム「商奉行クラウド・商蔵奉行クラウド」との連携についてご紹介します。
「アラジンEC」と「商奉行クラウド・商蔵奉行クラウド」をデータ連携することによって、商品データや得意先データの受け取りと、受注データ送付の自動化が実現できます。
自動化により、卸売業やメーカーや得意先からの電話やFAXでの受注データを手入力するアナログ業務の手間や、在庫や納期の確認作業を削減することができます。営業が外出先で注文状況をリアルタイムで確認したり、取引先からの問合せにその場で対応したりすることが可能になり、場所や時間に縛られない効率的な業務が実現します。
作業と作業の間に指示待ちなどのラグが発生しないため、残業時間の削減による従業員満足度の向上、スピーディーかつ正確な対応による顧客満足度の向上が期待できるのです。
「アラジンEC」と「商奉行クラウド・商蔵奉行クラウド」の詳細はこちらからご覧いただけます。
BtoB ECのデータ連携で、データの価値の最大化を
どの企業にとっても、データはビジネス力の土台となる資産です。顧客となる取引先の基本情報やランク、購入履歴、購入単価、割引率などのあらゆる顧客情報は、非常に重要なデータとなります。
BtoB ECサイトと基幹システムのデータを連携させることで、より顧客ニーズに合った提案が可能になるでしょう。また、自動化によりアナログ業務を減らすことで業務効率化したり、コストを削減や経営状況の見える化を図ったりすることも可能です。
事例でもご紹介したBtoB ECサイト構築・Web受発注システム「アラジンEC」は企業間取引に必須の機能をパッケージ化したBtoB ECパッケージです。柔軟なカスタマイズ機能も搭載されており、貴社に合わせたシステムにすることが可能です。導入前の丁寧なヒアリングに基づくご提案や、スムーズに導入・運用できるアフターサポートも充実しています。
ご紹介した「商奉行クラウド・商蔵奉行クラウド」のほかにも多種多様なシステムとの連携が可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。
松岡 憲二(マツオカ ケンジ)
ベンチャー系ECベンダーにてセールスプランナー、ECコンサルタント、事業責任者として十数年従事した後、株式会社アイルに入社。大規模ECサイトからASPカート利用のスタートアップサイトまで様々な種類のサイト構築を経験。BtoCとBtoB、両方のノウハウを併せ持つことが強み。
PICK UP
導入事例
導入されたお客様の具体的な課題や解決方法、導入後の成果など詳しくお話いただきました。
よくある課題
業種別
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アパレル・ファッション
鞄(かばん)、靴(くつ)、スポーツ用品、
肌着、制服・ユニフォーム、靴下、帽子など -
食品・飲料・
酒類食料品全般、業務用食品、製菓、飲料、酒、
ワイン、介護食品、調味料など -
理美容品
ヘアケア、カラー剤、エステ器具、ネイル用品、
ボディケアなど -
建築資材・
住宅設備床材、外装資材など
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日用品・
介護用品衛生用品、生活雑貨
など -
工業製品・
電子部品電子部品、機械製造
など -
OAサプライ品
文具、事務用品など
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医療機器
歯科機器、検査機など
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化粧品
コスメ、口紅、香水
など -
インテリア・
家具照明、収納家具など
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スポーツ用品
シューズ、ウェアなど
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アクセサリー
ピアス、指輪など
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ブランド向け
展示会オンライン展示会
システム
お役立ち情報|BtoB EC・Web受発注システム「アラジンEC」
5000社以上のBtoBノウハウで企業間の受発注業務に特化した貴社専用のECを構築することが可能です。受発注業務の効率化・コスト削減・販売促進など様々なシーンでご利用いただけるBtoB ECサイト構築・Web受発注システムです。