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食品卸売業がBtoB ECサイトを開設するメリットとは?成功事例も紹介

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食品卸売業がBtoB ECサイトを開設するメリットとは?成功事例も紹介

各業界でEC化が進んでいますが、食品卸売業界はまだアナログが主流でEC化が遅れています。ただ、コロナ禍や働き方改革などで業務のオンライン化が急速に進んでおり、EC化のニーズが高まっているため、時代に適応するにはBtoB ECサイトの導入が欠かせない時代に突入しました。

そこで今回は、食品卸売業界の課題を踏まえたうえで、BtoB ECサイトを開設するメリットとデメリット、必要な機能、実際に導入した企業の成功事例を解説します。

まだEC化していない企業や、これからネット販売を始めたいとお考えの食品卸売業の方はぜひ参考になさってください。

EC化が遅い食品卸売業界の課題

食品卸売業界は、現在どんな課題に直面しているかを解説します。

アナログ発注が多い

アナログ発注が多い

飲食店を中心に、食品卸売業界では得意先から電話やFAXで注文を受けることが多いために負担が大きくなりがちです。少しでも業務効率を上げるために、注文や問合せをデジタル化(EC化)したいと考えている企業は少なくありません。

朝の受注処理の負担が大きい

飲食店は営業終了後に翌日分の発注をするケースが多く、食品卸売業界では朝の受注処理の負担が重くなる傾向があります。

複数店舗から一気にFAXなどで発注されると、注文内容の読み取りや確認、転記などの手間がかかり、時間に追われてミスや業務効率が下がったりとさまざまなデメリットが生まれます。

基幹システムへの転記が面倒

アナログ発注された内容を基幹システムへ手入力する場合、手間やミスが発生します。取引量が多いほど手間とミスが増える可能性が高くなり、業務効率がどんどん下がってしまうため、残業代などの人件費もかさんでいくのが課題です。

社内でしか作業できない

アナログ業務が主流な食品卸売業界では、自社営業が外出先で在庫確認・注文入力できる仕組み作りができておらず、業務効率が下がりがちです。

営業先で突発的に要望を受けても社内の事務担当に電話で確認か社内に戻ってからの対応になるので、機会損失にもなりかねません。

商品の提案まで手が回らない

このように、食品卸売業界は受発注業務に追われて多忙なため、自社営業側の事務作業が多いと得意先に最適な商品提案ができていない企業ケースが少なくありません。

日々の業務を回すのに精いっぱいで、+αの営業活動まで手が回らないのです。現状維持はできても、売上アップなどの成長にはつながりにくいでしょう。

店舗・本部間の発注ツールがない

店舗や支店などが複数ある場合で、本部へ発注依頼をされるケースでは、店舗(支店)・本部間の発注依頼業務をデジタル化すると便利です。

アナログだと連携しにくく、それぞれが独立して動くことになったり、連携するのに手間がかかったりすることもあります。できればBtoB ECサイトを店舗間や店舗・FCから本部への発注ツールとして利用するのが理想的です。

出社が必要でテレワークできない

アナログ業務が中心だと出社しなければ作業できないため、テレワークができません。コロナ禍で「出社人数を減らしたい」と考えても、電話・FAX対応のために出社が必要で出社せざるを得ない状況に陥っている企業が多く、働き方改革が求められています。

食品卸売業界のEC化率や市場規模

食品業界の現状はどうなっているのかと言うと、経済産業省が公表している「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)報告書」によると、業界の大元となる食料品製造業の総売上高は2020年だと41兆8353億円で、前年の2019年と比べて6.7%減となっています。

それに伴い、BtoB ECの市場規模は26兆4672億円と、前年比で0.5%減となりました。これはコロナ禍による外出自粛の広がりで、一般消費者が外食する機会が減ったことなどが原因だと考えられます。

その一方で、EC化は着実に進んでいます。食料品製造業の2020年のEC化率は、同報告書によると2019年比で4.0ポイント増の63.3%になりました。オンラインでのやり取りが習慣になったことで、今後もEC化の波は強まっていくでしょう。

2020年9月に弊社のお取引先企業様を中心に実施した『受注業務の実態調査アンケート』では、業種別のBtoB ECの導入率は以下のような結果になりました。

Q 取引先と自社でのWeb受注システム(BtoB EC)は導入していますか?

取引先と自社でのWeb 受注システム(BtoB EC)は 導入していますか? (

食品・飲食業だと導入済みの企業が12.7%、検討中が6.9%、興味ありが18.6%となっており、まだ9割近い企業が未導入の状態です。

ただ、検討中と興味ありの企業を含めれば4割近い企業がWeb受発注システムに興味関心を持っており、社会の変化や顧客のニーズに伴って普及するのは時間の問題でしょう。

アンケート結果の完全版は、以下よりダウンロードいただけます。

食品卸売業がBtoB専用のECサイトを開設するメリット

BtoB EC未導入で興味関心を持っている企業に向けて、食品卸売業においてECサイトを開設するとどんなメリットがあるのか、具体的に解説します。

受発注業務の効率化・負荷軽減

受発注業務の効率化・負荷軽減

ECサイトを開設すれば、アナログでの受発注業務の負荷が軽くなり、膨大な朝の受注業務も減らせます。結果的に限られた出社人数で回せるようになり、残業を減らしたい時にはもちろん、テレワークの推進にもつながります。

営業が外出先で作業できる

ECサイトを導入することで、自社営業が外出中でも在庫確認・注文入力をできる仕組みを構築できます。たとえば営業先に訪問している時に要望を受けてすぐに在庫や納期を確認したり、発注作業を代行したりして、機会損失せずに着実に売上につなげることが可能です。

業務全体の効率化ができる

受発注業務以外の業務もECサイトによって効率化できます。たとえばECサイトにリアルタイムで在庫を反映させたり、よくある質問ページを設けたり、チャットボットを設置したりすることで問合せ電話への対応を削減できますし、基幹システムへの手入力の手間やミスも防げます。

非対面営業にシフトできる

コロナ禍で非対面営業のニーズが高まりました。ECサイトなら取引先が自分の好きな時間に情報を確認したり発注したりできますし、販促キャンペーンの告知などもWeb上で展開できるので、スムーズに非対面営業へシフトすることが可能です。

最適な商品提案ができる

得意先に直接訪問して商品を案内する方法はリアルタイムで最適な商品提案ができなかったり、営業のスキルによって対応に差があったりと課題が生じてしまいます。ECサイトであればおすすめ機能やキャンペーンの告知機能などを活用し、手間をかけずに画面上でいつでも最適な商品の案内が可能になります。

取引先の囲い込みができる

取引先の囲い込みができる

ECサイトはリピート発注(リピート注文)がしやすく、時間・場所を問わず単価の確認や注文ができる、スマホ・タブレットで注文ができる、急な発注にも対応できるなどさまざまなメリットがあり、取引先の利便性が向上します。その結果、取引先の囲い込みができて競合に負けない競争力を培えるでしょう。

利益が上がる

ECサイトは、利益の向上にも貢献します。ECサイトでさまざまな業務を自動化することで残業を減らして人件費削減につなげたり、ECサイト上での販促活動による売上アップを実現したりすることで、費用対効果が上がり、利益が向上するのです。

DXを推進してデジタル化の波に乗れる

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術・ビジネスモデルなどで社会の変化に対応し、業績を上げることを意味します。DX推進はもはや企業の必須課題であり、DXを進めていかないと世の中の流れに置いていかれるでしょう。EC化はDXの基礎であり、デジタル化の第一歩となります。

ペーパーレス化できる

ECサイトを活用すればペーパーレス化ができます。たとえばFAXの受信数を減らしたり、請求書・見積書・納品書をWeb上でデータ化したり、あらゆる紙を削減できるのです。紙のカタログベースで商品展開していた企業が、商品検索機能のあるECサイトを導入してペーパーレス化を実現した事例もあります。

ECサイトによるペーパーレス化は、SDGsやサステナビリティに注力している企業にもおすすめです。

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食品卸売業がECサイトを開設するデメリット

反対に、食品卸売業がECサイトを開設する際のデメリットも見ていきましょう。

導入のコストと手間がかかる

当然ながら、新しくシステムを導入してECサイトを運営するとなると、導入時にまとまったコストと手間がかかります。

初期投資が必要でマンパワーもかかりますが、ECサイトの運用がスタートして軌道に乗れば、業務効率化や売上アップなどにより費用対効果が上がっていきます。長期的に見ればコストは十分回収できるでしょう。

担当者がいない

ECサイトを新しく運用するとなると、担当者が必要になります。あまりデジタル化が進んでいない企業の場合「IT知識を持っている人材がいない」と考えてしまいがちですが、最近は専門知識がなくても運用しやすいECシステムが多く提供されているので、使い勝手が良いECシステムを選べば問題ありません。

取引先に利用を促す必要がある

これまでアナログでの受発注しかしていなかった取引先には、ECサイトからWeb注文してもらえるように働きかける必要があります。使い方などを営業がレクチャーする手間がかかりますが、慣れればいつでもどこでも注文できるようになり取引先にとっても便利なので、顧客満足度の向上につながります。

一般的なBtoB ECサイトの標準機能

企業間取引に用いるBtoB ECサイトには、一般消費者向けのBtoC ECサイトにも搭載されているような顧客管理機能、問合せ機能、商品管理機能などのほか、得意先別に表示させる商品・単価を変えたり、得意先に合わせたキャンペーンを配信したりする機能や、納期回答機能、代理注文機能などが標準装備されています。   

Web受発注・BtoB ECの基本機能
Web受発注・BtoB ECの基本機能
BtoB EC・Web受発注システム「アラジンEC」の標準機能について。BtoB取引に必要な機能が標準機能として搭載しているだけでなく、柔軟なカスタマイズ機能で貴社専用のECを構築することが可能です。

食品BtoB ECサイトに必要な機能

ECサイトの標準機能の中で、特に食品BtoB ECサイトに求められる機能をピックアップしてご紹介します。

荷姿管理・荷姿別単価

同一の商品コードにすることで、バラ・ボール・ケースなど商品の荷姿別に在庫管理できる荷姿管理機能は、食品BtoB ECサイトに欠かせない機能です。さまざまな業務において基準単位を設定できるようになり、在庫管理しやすくなります。さらに、荷姿別単価にも対応した機能もあると便利です。

配達可能曜日の設定

配達可能曜日の設定

食品業界では自社配送を行っている場合も少なくありません。自社配送の場合は配送ルートの都合により取引先別に配送曜日が決まっていることもあります。選択できる配送希望日を取引先の条件に応じた制御ができるECシステムかどうかもポイントの一つとなります。

到着希望日換算での単価算出

食品は原料高騰などにより価格改定が発生することが多いため、到着希望日起算での単価算出ができる機能がECサイトに搭載されているとスムーズな取引がしやすくなります。 標準搭載されていなくても、基幹システム側のカスタマイズをすれば対応できるECシステムもあるので、必要な場合はあらかじめ確認しましょう。

基幹システムとの連携

すでに自社で導入している基幹システムとの連携ができるかも非常に重要です。連携できればBtoB ECサイトの受注データなどが自動で取り込まれるので、手間がかからずスピーディーな対応が可能になります。

基幹システムとの連携を確認する際は、どのレベルの連携ができるのか詳細まで確認しましょう。たとえば自動連携が標準なのか、基幹システム修正内容は反映されるか、EC以外の追加も反映されるか、売上データ連携ができるかなどはBtoB ECサイトによって異なるため、なるべく希望に合ったものを選ぶのがベターです。

食品卸売業のBtoB ECサイト成功事例

実際に食品卸売業の企業がBtoB ECサイトを導入するとどんな変化が生まれるのでしょうか。導入事例を4つご紹介します。

【成功事例1】FAX受注からECサイト受注になり、最大10時間短縮

山栄フーズ様の事例紹介

ラーメン材料専門問屋の山栄フーズ様は1,000店舗以上からFAXで注文を受け、伝票入力が深夜に及んだり、運用屋が伝票待ちになったりと業務負担が大きくなっていました。

そこでアイルのBtoB EC・Web受注システム「アラジンEC」を導入し、約半分の取引先がECサイトで注文するようになったため、伝票入力時間はわずか1時間に短縮したのです。ミスなども減り、業務効率が上がりました。

有限会社山栄フーズ様:麺・スープ・チャーシューをはじめとしたラーメン材料全般の卸
有限会社山栄フーズ様:麺・スープ・チャーシューをはじめとしたラーメン材料全般の卸
有限会社山栄フーズ様(麺・スープ・チャーシューをはじめとしたラーメン材料全般の卸)のBtoB EC・Web受発注システム導入事例。FAX注文の伝票入力時間が、最大約10時間短縮。受注対応における、社員教育・確認時間・ミスが削減

【成功事例2】ECサイトであらゆる注文に対応、増員せず事業拡大へ

ドリームフーズ様の事例

寿司をはじめとした料理の製造・卸事業を行うドリームフーズ様は、Webでも注文を受け付けていましたが、配達時間の指定に対応していなかったため備考欄対応となり、基幹システムとの連携ができていませんでした。

そのためカスタマイズできる「アラジンEC」を導入し、時間指定入力ができるECサイトを構築。さらに注文を確認してから確定させる承認機能、予約期間を過ぎた注文の制御機能も追加し、受発注のトラブルを未然に防いでいます。現在は人員を増やさずに拠点を増やすことを目指しています。

食品卸売業がBtoB ECサイトを開設するメリットとは?成功事例も紹介
食品卸売業がBtoB ECサイトを開設するメリットとは?成功事例も紹介
食品卸売業界の課題を踏まえたうえで、BtoB ECサイトを開設するメリットとデメリット、必要な機能、実際に導入した企業の成功事例を解説します。

【成功事例3】電話問合せを3割削減、ECサイトで新規顧客も獲得

サントリーマーケティング&コマース様の事例

サントリーマーケティング&コマース様は、食品卸売業ではありませんが、グラスや業務用備品など、酒類・食品に特化した商品を飲食店向けに販売しています。以前は紙のカタログベースで商品展開をしており、取引先にはカタログで調べた商品番号をWebに入力する手間が発生していました。Webサイトがクローズドサイトで新規顧客獲得につながらないことも課題でした。

これらの課題を解決するため、機能がパッケージ化されているBtoB専用のECシステム「アラジンEC」を導入し、ECサイトでカタログも公開して商品検索機能を搭載したところ、大幅な業務改善に成功しています。年に8,000件の電話、800件の見積作成が削減され、電話問合せは約27%も減少されました。

サントリーマーケティング&コマース株式会社様:酒類関連備品販売
サントリーマーケティング&コマース株式会社様:酒類関連備品販売
サントリーマーケティング&コマース株式会社様(酒類関連備品販売)のBtoB EC・Web受発注システム導入事例|Webならではの幅広い商品展開で、自社・取引先ともに売上アップ。取引先の使いやすさから、電話問合せは8,000件減

食品卸売業界がEC化すれば劇的な変化が生まれる

アナログ文化が根強い食品卸売業界だからこそ、BtoB ECサイトを導入すると一気に業務の負担が軽くなり、業務効率を上げることで新しい取り組みを始めたり営業活動に注力したりすることが可能です。

利便性が高いECサイトは顧客にとっても多くのメリットがあり、新規顧客にも既存顧客にも良いアプローチができるでしょう。

事例でもご紹介したBtoB ECサイト構築・Web受発注システム「アラジンEC」を開発・提供しているアイルは5,000社以上のBtoBノウハウを持っており、食品卸売業に精通しています。既存のシステムに課題を感じている企業様や、ECサイトの導入を検討中の企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。貴社の商習慣やご要望に合わせた提案やお見積りをご提案いたします。

「アラジンEC」が選ばれる理由と他社BtoB ECサービス比較
「アラジンEC」が選ばれる理由と他社BtoB ECサービス比較
BtoB EC・Web受発注システム「アラジンEC」は基幹システムのノウハウを活かしBtoB専用に開発したECです。5000社以上の企業間取引ノウハウで、業種・業界に合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。

BtoB EC推進統括本部

松岡 憲二(マツオカ ケンジ)

ベンチャー系ECベンダーにてセールスプランナー、ECコンサルタント、事業責任者として十数年従事した後、株式会社アイルに入社。大規模ECサイトからASPカート利用のスタートアップサイトまで様々な種類のサイト構築を経験。BtoCとBtoB、両方のノウハウを併せ持つことが強み。

CASE STUDY

導入事例

導入されたお客様の具体的な課題や解決方法、導入後の成果など詳しくお話いただきました。

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5000社以上のBtoBノウハウで企業間の受発注業務に特化した貴社専用のECを構築することが可能です。受発注業務の効率化・コスト削減・販売促進など様々なシーンでご利用いただけるBtoB ECサイト構築・Web受発注システムです。